Orzレイアウトで日本語入力時のTextExpanderのスニペット展開する

まだまだ模索中。

日本語入力時にスニペットを展開できるように設定したTextExpanderと親指シフトは共存できるのか、という話題です。

昨晩の検証で、一度は「無理なんじゃね?」と結論づけた訳ですが、今さきほど、「asa」として登録したスニペットが、「あさ」の入力で展開されるという怪現象に出会いました。何だこれ。

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こうなったら気になるので時間の許す範囲で色々検証。

「aaa」は元キーの通りに「ううう」と入力すれば展開されます。「あああ」でも展開されました。
「kkk」は? 駄目です。「ととと」でも「ききき」でも入力できません。
「akk」では? やはり駄目です。

どうやら最初がaiueoで始まって、その後、子音が連続しなければスニペットは展開されるようです。

「aka」であれば「あか」と入力すれば良いということになります。

でも「ak」で登録してあった場合、「あか」と入力すると、展開したスニペットの後に「あ」が残ってしまいます(akaのakで変換されて、最後のaが残ってしまう)。なので、きちんとひらがなになるように設定してあげる必要があるようです。

そうなると、「akeome」で「あけおめ」と入力すれば「明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願い致します」を展開するのは可能、ということでしょうか? 出来そうです。

本当に出来るのか実験してみました。

実験してみます
実験してみます

設定したスニペットが展開されるか、エディタ上で実験してみます

どうなるかな?
どうなるかな?
おお、展開された!
おお、展開された!

やはり最初が母音で始まり、かつ子音が続かなくて、きちんとひらがなとして成立していれば展開できるようです。

母音から始まるのは使い辛そうなので、神沼は普通に入力切り替えをしてからスニペットを入力することにしますが、「uuhoge」として「ううほげ」のように入力した直後に展開されるのは何か面白いです。

使いどころはあると思いますので、Orzレイアウトユーザ(keyremap4macbook(KeyRemap4MacBook – OS X用のソフトウェア)に付属のNICOLA配列をご使用の親指シフトユーザも?)の方で、TextExpanderをご使用されている方は、試してみると良いのではないでしょうか。

Orzレイアウトにおける日本語入力時のTextExpanderのスニペット展開は無理?

神沼はデュアルキーボード使いです
神沼はデュアルキーボード使いです

今年の春くらいから親指シフトに切り替えた神沼です。もうじき1年といったところでしょうか。まだ寝言を親指シフトで打つほどではありません。まだまだひよっこ。

Macで親指シフトで打鍵するために、keyremap4macbook(KeyRemap4MacBook – OS X用のソフトウェア)を使っている訳ですが、付属のNICOLA配列ではなくてOrz layoutで快適に打鍵しています。

さて、今日はちょっと気になったことがあったので、ひとつ実験しながら確認してみました。

神沼はMacでTextExpanderを使っているのですが、このTextExpanderは日本語入力時にスニペットを展開できるように設定が可能だったはず。

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使うのは以下のサイトで配布されている「TEIMPrefsetter」というアプリ。

Smile Blog

公式のブログの記事の中にあります。

確かにKeyRemap4MacBookを利用していない環境では、このアプリで設定をしておけばスニペットが展開します。

例えば僕はtpndと入力することで、TextExpanderと入力するように設定しているのですが、「tpんd」と入力した時点で展開されるんですよ。
でも、親指シフトの設定をしていると展開されない。

これは気持ち悪い。

そんな訳で実験です。本当に親指シフトでは展開できないのでしょうか?

実験その1 キーボードでそのままの配置で打ってみる

Orzレイアウトなので、右手のキーが一文字分右にずれています。気にせずそのまま打ってみます。

「tpnd」は「さ,めて」となりますが、スニペットは展開されません。

実験その2 キーボードを通常のNicola配列に置き換えて打ってみる

右手が一文字右にずれているのを直しておやゆびシフトで打鍵。

「tpnd」は「さつ_て」になります。スニペットは展開されません。

……というかこの時点で左手だけで打てるスニペットを作れば良いことに気づきました。

実験その3 左手だけで打てるアルファペットのスニペットを登録して打ってみる

スニペットはアルファベットで登録して、親指シフトで入力をしてみました。やはり駄目。

例えば「sas」と登録して、「しうし」と入力しても展開されません。

実験その4 左手だけで打てる平仮名のスニペットを登録して打ってみる

スニペットを平仮名で登録してみました。iPhoneのフリック入力なら展開されるところですが、残念ながらMacでは展開されません。

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ここまでの結果から「これは完全に展開できないんじゃないの?」という気分になります。しかし、実は例外を発見しました。

実験その5 数字だけのスニペットを登録して打ってみる

実は数字だけのスニペットは展開できます。直接入力モードで、Abbrevitationを「9990」と設定したところ、見事に展開できました。

その時、ことえりの設定で数字は常に半角で入力されるように設定してあります。

仮名が入力される時にスニペットが展開されない件における仮説としては、「一打鍵で平仮名が入力されてしまうため、展開できないのではないか」と考えてみました。いや、真実は分からないんですけども。

色々と試してみましたが、Orzレイアウトにおける日本語入力時のTextExpanderのスニペット展開は無理があるという結論になりました。残念。まぁ、普段から入力切り替えしていますから今までと変わりはないのですが、出来ないと思うと悔しいですね。

もしも「こうすれば出来るよ」という情報をお持ちの方は、神沼までお知らせください。よろしくお願いします。

13.12.04 追記

Orzレイアウトで日本語入力時のTextExpanderのスニペット展開する | 神沼三平太のメモ

で、再度色々と試してみました。

Orz配列愛用しています

2013 11 29 22 36 29
他人に不用意に貸すと、変態配列とののしられます

ここしばらくずっと親指シフトの人になっています。別段速く打とうとか、効率を求めているとか、元々親指シフトユーザーだったとか、そういうことはありません

では何で親指シフトユーザーになったかというと、神沼の中では色々と理由がありまして、そもそもMacを買った頃には、ASCII配列のキーボードしかなかったのです。それで慣れてしまったので、今までずっとASCII配列のキーボードを使ってきました。デスクトップはもとより、ノート型のMacも全てASCII配列。

でも、ASCII配列のMacBookって、アップルストアでしか買えないではないですか。量販店で衝動買いできないじゃないですか。悔しいじゃないですか

でも、今までずっとASCII配列だったので、今更JISキーボードに下りたくはない訳ですよ。共感を得られないかも知れませんけど。それなら親指シフトのためにわざわざJIS配列のキーボードを使い始めた、ということにしたかった訳です。

この理由を話したところで、全然共感してもらえませんけどね。

そんな訳で親指シフトで打ち始めた訳です。Macで親指シフトを実現するには、簡単な方法としては、KeyRemap4MacBookというツールを使うのが定番。しばらくはその設定に付属しているNICOLA配列を利用していました。

親指シフトに移行してしばらく後に、Orzレイアウトというレイアウトがあることを知りました。製作されているのは、[箱] ものくろぼっくすのおおひがし@monochrさん。

Orzレイアウトは、JISキーボードでの親指シフトにおいて、右手側のキーの配置を右に一つ寄せるというキーマップです。使い続けていますが、快適です

2013 11 29 22 52 18
ノートだけではないわいな

勿論メインマシンのiMacのキーボードもOrzレイアウトです。うかつに家人も触れないという環境になっています。