iBuffaroのゲーミングキーボードを買ってみました

親指シフト用ということで紹介されていた奴です。
名前はBSKBC02BKという奴です。Amazonで結構お安く買えました。キータッチがスコスコしていて割と気に入っています。少なくともデュアルキーボードから乗り換えようかなと感じる程度には。

さて、このキーボードを始めとして、PC用のキーボードには変換キーや無変換キーなどの、Mac環境ではまったく使い物にならないキーが用意されております。
このあたりを使えるようにして、Macでこのキーボードを使えるようにしてみようと思いました。

Seilをインストールする

このアプリケーションは、かつてはPCKeyboardHackという名前で公開されていました。このアプリケーションをインストールすると、PC用キーボードの「変換」「無変換」「ひらがな」キーを使えるようになります。

For Japaneseとなっている部分を開けると、チェックボックスがありますので、そこを全てチェックします。

こんな感じにチェックすると良いです

こんな感じにチェックすると良いです

この結果、

  • 「無変換」キーは「英数」キー
  • 「変換」キーは「かな」キー
  • 「ひらがな」キーは「右コマンド」キー

に、それぞれ対応するようになります。

Karabinerの設定を行う

Orz配列を使って親指シフトをするために設定します。僕は微妙に親指の位置が「ひらがな」キーの位置の方が快適だったため、左シフトをスペース、右シフトを右コマンドにしています。
あとは英数モードでも右手ホームポジションをずらすように設定してます。他は特別なことは何もしていません。

キーボードトップを物理的に入れ替える

何となく右手人差し指の先が寂しいので、JのキーとKのキーを入れ替えました。それだけですが、明らかに打鍵ミスが減ります。このキーボードは入れ替えるのが容易ですから、遠慮無く入れ替えてしまいましょう。

SeilもKarabinerも同じ作者によるものですから恐らくコンフリクトのようなことは無いと思います。そんな訳で、割と気に入ったのでしばらくの間はこのキーボードで運用することにしてみます。

やまぶきRとOrzレイアウトと英語キーボード

僕の使っているWindows7マシンのキーボードは英語キーボードなのです。はい。
そうなりますと、普通のキー配置で親指シフトとかなかなか難しいわけです。ほら、こんな感じ。

英語キーボードなんですよ
英語キーボードなんですよ

指の配置を考えると、左シフトキーにはスペースキーを、右シフトキーには右Altキーを配置したい訳ですが、これを実現するには必然的にOrz配列が必須になってきます。

そんな訳で配列を色々とこねくり回してみました。あとキーボードの英数/かな切り替えを一つのキーだけで何とかしたいので、その点も考慮してみます。

さらに左のCapsLockキーをCtrlキーにしたいという要望もあるのでその辺りも変更していきます。

なるべく最小限の変更にしていきたいと思います。

さて、Orz配列にすればホームポジションが右にずれますので、実際の右手の位置はこんな感じになります。

右の指の配置
右の指の配置

ここでJキーの位置を判別しやすくするためにも、ここはKキーにシールでも貼っちゃいましょう。透明なステッカーをパンチで穴を開けて貼り付けてあげると良い感じです。これでだいぶ使い勝手が変わります。

今回は自分の名前の一部を貼り付けてみました。

神沼の神のステッカーが貼られています
神沼の神のステッカーが貼られています

あとは最小限のキーの入れ替えを行います。

  • CapsLock→左Ctrl
    左Ctrl→CapsLock
    fn→fn
    Win→Win
    左Alt→左Alt
    右Alt→右Ctrl
    アプリケーションキー→右Alt
    右Ctrl→アプリケーションキー

要するに左側はCapsLockと左Ctrlを置き換えるだけです。
右側は割とややこしいです。

  • 右Alt→右Ctrl
    アプリケーションキー→右Alt
    右Ctrl→アプリケーションキー

何でこんな事をしているのかというと、右のAltは右シフトにして、その隣をAXキーボード的の漢字キーとしてIMEのモード切り替えに、一応何かの時の為にアプリケーションキーは残しておきたい。とまぁそういう理由です。これで右Altキーまでをスペースキーとし、あとはOrz的に一つずつずらしたと考えてもらうと分かりやすいかもしれません。

作業のためには「キーボード切り替えツール Ver1.10」と「チェンジキー Ver1.50」というユーティリティをそれぞれ利用しました(リンクはそれぞれ作者さまのページ)。前者はAXキーボード配列に設定するため。後者が個々のキーを設定するためです。あ、前者はもっと新しいバージョンが出てますね。まぁいいや。

どちらも管理者モードで立ち上げる必要があります。右クリックで選んで下さい。

まずはキーボード切り替えツールを起動してAXモードにしました。

AXキーボードに設定します
AXキーボードに設定します

設定したら再起動します。

続いてチェンジキーを起動して以下のように設定します。

それぞれの特殊キーを変更
それぞれの特殊キーを変更

設定したら再起動です。

最後は山吹Rの設定です。

親指シフトキーはこんな具合に設定
親指シフトキーはこんな具合に設定

もちろんOrz配列を使います。

これで自然な感じにOrz配列の親指シフトができます。あとはAXキーボード的に設定しましたので、右アプリケーションキーを押す度に、トグルでIMEの切り替えが出来ます。便利です。

駆け足でしたが、英語キーボードで親指シフトをしたい方の参考になりましたら幸いです。

Orzレイアウトで日本語入力時のTextExpanderのスニペット展開する

まだまだ模索中。

日本語入力時にスニペットを展開できるように設定したTextExpanderと親指シフトは共存できるのか、という話題です。

昨晩の検証で、一度は「無理なんじゃね?」と結論づけた訳ですが、今さきほど、「asa」として登録したスニペットが、「あさ」の入力で展開されるという怪現象に出会いました。何だこれ。

TextExpander for Mac App
カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥3,500

こうなったら気になるので時間の許す範囲で色々検証。

「aaa」は元キーの通りに「ううう」と入力すれば展開されます。「あああ」でも展開されました。
「kkk」は? 駄目です。「ととと」でも「ききき」でも入力できません。
「akk」では? やはり駄目です。

どうやら最初がaiueoで始まって、その後、子音が連続しなければスニペットは展開されるようです。

「aka」であれば「あか」と入力すれば良いということになります。

でも「ak」で登録してあった場合、「あか」と入力すると、展開したスニペットの後に「あ」が残ってしまいます(akaのakで変換されて、最後のaが残ってしまう)。なので、きちんとひらがなになるように設定してあげる必要があるようです。

そうなると、「akeome」で「あけおめ」と入力すれば「明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願い致します」を展開するのは可能、ということでしょうか? 出来そうです。

本当に出来るのか実験してみました。

実験してみます
実験してみます

設定したスニペットが展開されるか、エディタ上で実験してみます

どうなるかな?
どうなるかな?
おお、展開された!
おお、展開された!

やはり最初が母音で始まり、かつ子音が続かなくて、きちんとひらがなとして成立していれば展開できるようです。

母音から始まるのは使い辛そうなので、神沼は普通に入力切り替えをしてからスニペットを入力することにしますが、「uuhoge」として「ううほげ」のように入力した直後に展開されるのは何か面白いです。

使いどころはあると思いますので、Orzレイアウトユーザ(keyremap4macbook(KeyRemap4MacBook – OS X用のソフトウェア)に付属のNICOLA配列をご使用の親指シフトユーザも?)の方で、TextExpanderをご使用されている方は、試してみると良いのではないでしょうか。

Orzレイアウトにおける日本語入力時のTextExpanderのスニペット展開は無理?

神沼はデュアルキーボード使いです
神沼はデュアルキーボード使いです

今年の春くらいから親指シフトに切り替えた神沼です。もうじき1年といったところでしょうか。まだ寝言を親指シフトで打つほどではありません。まだまだひよっこ。

Macで親指シフトで打鍵するために、keyremap4macbook(KeyRemap4MacBook – OS X用のソフトウェア)を使っている訳ですが、付属のNICOLA配列ではなくてOrz layoutで快適に打鍵しています。

さて、今日はちょっと気になったことがあったので、ひとつ実験しながら確認してみました。

神沼はMacでTextExpanderを使っているのですが、このTextExpanderは日本語入力時にスニペットを展開できるように設定が可能だったはず。

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使うのは以下のサイトで配布されている「TEIMPrefsetter」というアプリ。

Smile Blog

公式のブログの記事の中にあります。

確かにKeyRemap4MacBookを利用していない環境では、このアプリで設定をしておけばスニペットが展開します。

例えば僕はtpndと入力することで、TextExpanderと入力するように設定しているのですが、「tpんd」と入力した時点で展開されるんですよ。
でも、親指シフトの設定をしていると展開されない。

これは気持ち悪い。

そんな訳で実験です。本当に親指シフトでは展開できないのでしょうか?

実験その1 キーボードでそのままの配置で打ってみる

Orzレイアウトなので、右手のキーが一文字分右にずれています。気にせずそのまま打ってみます。

「tpnd」は「さ,めて」となりますが、スニペットは展開されません。

実験その2 キーボードを通常のNicola配列に置き換えて打ってみる

右手が一文字右にずれているのを直しておやゆびシフトで打鍵。

「tpnd」は「さつ_て」になります。スニペットは展開されません。

……というかこの時点で左手だけで打てるスニペットを作れば良いことに気づきました。

実験その3 左手だけで打てるアルファペットのスニペットを登録して打ってみる

スニペットはアルファベットで登録して、親指シフトで入力をしてみました。やはり駄目。

例えば「sas」と登録して、「しうし」と入力しても展開されません。

実験その4 左手だけで打てる平仮名のスニペットを登録して打ってみる

スニペットを平仮名で登録してみました。iPhoneのフリック入力なら展開されるところですが、残念ながらMacでは展開されません。

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カテゴリ: 仕事効率化
価格: ¥500

ここまでの結果から「これは完全に展開できないんじゃないの?」という気分になります。しかし、実は例外を発見しました。

実験その5 数字だけのスニペットを登録して打ってみる

実は数字だけのスニペットは展開できます。直接入力モードで、Abbrevitationを「9990」と設定したところ、見事に展開できました。

その時、ことえりの設定で数字は常に半角で入力されるように設定してあります。

仮名が入力される時にスニペットが展開されない件における仮説としては、「一打鍵で平仮名が入力されてしまうため、展開できないのではないか」と考えてみました。いや、真実は分からないんですけども。

色々と試してみましたが、Orzレイアウトにおける日本語入力時のTextExpanderのスニペット展開は無理があるという結論になりました。残念。まぁ、普段から入力切り替えしていますから今までと変わりはないのですが、出来ないと思うと悔しいですね。

もしも「こうすれば出来るよ」という情報をお持ちの方は、神沼までお知らせください。よろしくお願いします。

13.12.04 追記

Orzレイアウトで日本語入力時のTextExpanderのスニペット展開する | 神沼三平太のメモ

で、再度色々と試してみました。